またちょっとカテゴリ増やしてみようかな?とか思いつきまして。
今回から「スゴイ友人」をドラマチックに紹介していこうかと思います。
ドラマですからもちろんフィクションです。限りなくノンフィクションですけどネ!
ということで
なんだろうホラ、部屋を片付けられないヒトっているじゃないですか?
オイラなんかも超ニガテで、整理しようとするとなんかこう逆に散らかる~みたいなネ。
よくTVでも、ゴミ屋敷的なネタをやってたりしますよネ。
今回紹介する友人もまぁ、そういうタグイのヒトなんですけど…
なんでしょう「度合い」とか「程度」っていうものがあるじゃないですか?
そういうものをはるかに超越している存在、ゴミ屋敷界のアストラルボディ的なネ。
まぁ友人っつってもしばらくご無沙汰なんですけど。まだ生きてるとは思いますが。
その友人「F」とは東京のバイト先で知り合ったんですネ。
二浪したFはまだ大学生で、現代文学研究会なんてインドア極まりないサークルで、
だが当人は超絶アウトドア(ついでにアウトロー)野郎だったわけですヨ。
週末は絶対に釣りだのキャンプだのと出かけていて捕まらなかったし。
そのFは都内のある公団住宅に住んでるというわけ。
中2のときに両親が離婚して、両親とも家を出ちゃって一人暮らし。
都内に2LDKで一人暮らしとはなんて贅沢な!と皆がFを茶化してたんですけど…
そうして遊びに行った他の友人たちは、二度とFの家に遊びに行こうとは言わなかった。
その話題に触れるや否や「…あ、あそこはダメだ!魔境だ!地獄の入り口だ!」と。
そうなると、怖いもの見たさですヨ。オイラも遊びにいくゼ!と軽く。
「ああ、別にいいけど、覚悟はしといたほうがいいぜ?」とF。
いやいや!オイラもそこまでバカじゃあないですヨ。
一人暮らしの野郎の部屋がどんな惨状になるか位はわかります。
部屋の散らかり具合なんぞ、どんなにヒドイっつったって想像はつきますヨ。
…なんてタカをくくっていた時期がオイラにもありました。
まず、玄関が「見えない」
「今のココの標高がだいたい50cmぐらいかな?まぁ掘れば見えるけど?」
土足のまま歩いて部屋の奥へ。バリバリと何かが割れる音がします。
何となれば「カンジキ」ぐらいは必要かもしれません。
奥の部屋に入ると、同居人がお出迎えであります。クルッポークルッポーと。
どうやらベランダにハトが住み着いていて、しかも窓ガラスが割れてしまってて、
そこから室内に侵入しているようであります。
Fがハトに向かっておもむろに雑誌を投げつけると、ハトは狂ったように飛び回り。
まるでソレは洞窟内に侵入しようとする探検隊の行く手を阻むコウモリのようで。
奥の部屋は標高1mを超えたそうで、その真ん中が整地されマットレスが敷いてある。
どうやらFはここで寝起きしているようでした。まるで「生贄の祭壇」です。
「コレの裏、見る?スッゲェことになってるんだけど」
どうせキノコやカビがゥヮシャーと生えてるんだろうなぁ、とは思ったんですヨ。
ところがネ、そのキノコがもう、すっげぇ気持ち悪いの!
何色って言えばいいんだろう、7色のほとばしるキノコの大群生というか…
多分このキノコはどんな図鑑にも載っていない変異種にまちがいありません。
「あとは~台所かな?」
そう言い放つと、Fはオイラをおもむろに押し戻し、背後のただならぬスペースへ。
本能が叫ぶ。ダメ!そこには行ってはダメ!
スペースの奥から何かがかすかに蠢く音。
うず高く積まれたゴミの山の隙間から、何か黒いものがチロチロと見え隠れしています。
もうおわかりですネ?
シンクの上をホウキの柄でゆっくりと開くF。で、底のほうをゴン!と叩いた瞬間!
大小のゴッキーが滝のように流れ出てくるんですヨ。
で、何匹(何十匹?)かはこちらに向かって飛んでくるわけ!
うわああああああああバチバチバチー!(顔面にGが当たる音)
「口とじとかないと入ってくるぞ~」とF。
これが阿鼻叫喚たる地獄絵図でなく、なんだと言うのだろうか。
おそらくその時間は2~3分。しかし体感2時間は耐えたようなやり場のない疲労感。
マリーアントワネットは処刑宣告の時に一瞬にして白髪になったそうだが…
あ、わかるわ~これだったら一瞬で白髪になるわ~!ていうレベルです。
8年ほど前、久しぶりにFと電話で会話したら、なんでも関西に引越しを~とか。
それまであの魔境…もとい公団住宅に住んでいたそうなんだけど、
どうも近隣の住民から苦情が激しく、退去通告リーチ状態なのだと。当たり前です。
「そっち行ったらしばらくお前ン家に居候させてくれヨ」
その瞬間、オイラは無言で電話を切ったのは言うまでもない。
(>ё<)<デワデワ)
>きれいな水と土では. 腐海の木々も毒を出さないとわかったの
>汚れているのは土なんです
>この谷の土ですら汚れているんです。
そうゆうことだね
>その者蒼き衣を纏いて金色の野に降りたつべし。 失われし大地との絆を結び、ついに人々を清浄の地に導かん