オイラのちゃりんこはGIANT Escape R3という初心者御用達の定番クロスバイク。
平日は片道7kmの通勤のアシとして、また休日は走って遊んでいぢって遊んでと重宝しとります。
乗り始めて3年9ヶ月と2週間、積算距離は17350kmをチョイ超えたところ。

129_1













クリスマス、忘年会、仕事納めと何かとクッソ忙しいこの時節にちゃりネタ4連発であいすまぬ。
いやぁ、他ネタの熟成に存外手間取っちゃってネ!ていうかサボッてるだけなんだけどネ!
ま~ま~、年明けにはまたオカネネタとか宇宙ネタとかやるつもりなのでしばし待たれぃ。

で今回ナニするかっつうとだな、例の新ホイール”RS81”のハブのオーバーホールをやるヨ!
ホントはビフォーアフターだけにして作業内容は全カットするつもりだったんだけど…
RS81、バカ売れしてるはずなのに、OH関連の記事とかブログが全然見つからないんよネ!

まぁこのあたり以上のグレードのホイールを買う人っつったらも~、ハブOHなんぞ朝飯前とか、
わからないなら黙ってショップに任せよう的な空気があるのかもしれないけどサ、
オイラみたいにいぢって化けるか壊れるか!的なヒリヒリした戦いを望む変態もいるよネ?

…いるよネ?

ということで、作業の詳細をまとめてみようと思います。あくまでオイラ流だからネ?
コレ見てマネしてぶっ壊れた!ってなっても自己責任でおねがいしますヨ?



◆そもそもなんで新品ホイールをOHすんの?

中には疑問に思う人もいるはず。新品で買ったホイールをすぐ分解再調整とかなんなの?
メーカー信用してないの?OHやれるぜアピールなの?自己主張なの?みたいな事ですヨ。

メーカーが工場で組み立てたホイールは「ただちに壊れない程度の精度で」組まれてます。
理由は、きっちり組むと作業効率が落ちるし、パートや派遣じゃきっちり組めないからです。
なので組みあがりの品質が許容範囲内ならOK!ってことになってるはず。

実際、新品ホイールはハブの回転が若干シブ目な事が多いよネ?
シブ目なら走ってるうちにアタリがついて徐々に良くなるし、ユルいよりマシだからネ。
ユルくてガタがあると、ちょっとした衝撃で軸受けを傷つけたりするからネ。

じゃあ最初のシブいのが取れて回転が良くなるまでガマンすればいいじゃない!て事だけど、
そんなにガマンできないわけ!ちょっと走ってアタリがついたら、とっとと廻したい年頃!

それに、アタリをつける=余分を削るから、その分グリスに金属粉が混入しちゃうからネ、
ソレをグルグル攪拌しながら使うってぇのも精神的によくないのよネ。

なので、新品ホイールはだいたい100kmほど「慣らし」たらOH・グリス入れ替え~てのが
イマドキのセオリーみたいな事になってます。長く快適に使うならゼヒやっておきたいネ!



◆え?ハブスパナ要らないんですか?

てなわけでオイラもさっさと100kmきっちり「慣らし」を済ませて、いざOH決行すヨ!
ところが!R501のようにハブスパナ(薄刃レンチ)を使わないって言うじゃありませんか!
そのかわり、5mmの六角レンチを2本使うヨ!とか言われて涙目です。

しかも今回のOHで使う六角レンチ、携帯用とかの短いヤツじゃ役不足かも。
ハブのロックボルトに使うんだけど、ココが叫びたくなるほどカタいわけ!
なので、頑丈で柄の長めなちょっとお高いのんを用意しておきました。

あとは、リアハブやるなら案の定、スプロケット固定レンチとロックリングアダプタが必要。
他のホイール同様、スプロケットをはずさないとリアハブ軸が抜けませんヨ!
あ、あと大きめのラジオペンチ的なものがあるといいかもしれないネ。

129_2















◆より単純に!より確実に進化した構造だ!

R501のハブOHとかはネ、ハブスパナを2枚使ってゆるめて、グリスまみれのベア玉撒き散らして
アタフタしながら拾い集めて、押し調整も慣れないとなっかなか決まらなくてネ、
そこそこ経験スキルが必要な作業だったと思うんだけど。

ところが一転!RS81は部品点数も減ってすっごくわかりやすい構造になってます!
ベア玉もフリー側以外はカートリッジ式になってて撒き散らす心配もなくなりました!
もう涙目で磁石もって探し回らなくてもよくなったヨ!フリー側だけ注意すればOKですヨ!

ていうかなんでフリー側もカートリッジ式にしてくれなかったんだろう…

てことで早速分解していきますゾ!
※今回はリア側でレポートしますが、フロント側もスプロケット以外は同じだからいいよネ?



スプロケットの脱着は全カットします。みんなたちは説明なんかいらないよネ?
わからない人は「スプロケット脱着」とかでぐぐれば山ほど解説サイトが出てくるヨ!

ここでダイジな点をひとつ。RS81は「左側から」しか分解できません。
左のネジ類をバラして、右からハブ軸ごとズル~ッと抜くカタチになりますヨ!
どっちが左なの?と悩んだらハブの刻印を見よう。リアはフリーの逆側になりますヨ!

129_3















まずは左側のぷらっちっくのカバーをはずします。スキマからツメでパクンと取れるけど、
そういうのが苦手な人や女性は、スキマにマイナスドライバーとかをつっこめばいいネ。
ただその際はハブに傷が入らないように注意しよう!

次にハブのロックボルトをはずします。ここで5mmの六角レンチを2本使うヨ!
コレを左右にかませて、正ねじなので反時計回りにガツン!とパワーをこめて廻しましょう!
繰り返すけど、ココめっちゃくちゃカタいからネ!ガッと力を入れて!

ゆるむと「パキシッ!」ていう不安な音とともに廻るんだけど、大丈夫そういうモンです。

129_4















ロックボルトをはずしたら、今度は「玉押し保持間座」ていう歯車つきのキャップを抜きます。
これはその中の「玉押し」にかぶせてあるだけなので、そのまままっすぐスィッと抜けるはず。
アタマのミゾに金属のばねワッシャみたいなんが付いてるけど、つけたままでいいですヨ!

129_5















で「玉押し」をくるくる廻して抜くんだけど、チコッとカタ目で、指では廻せないかな?
反対側に六角レンチを差し込んで、ラジオペンチか何かでギザギザのとこをはさんで、
六角レンチのほうを廻すようにすると抜きやすいかも。

129_6














129_7















反対(右)側からハブ軸をズルリと抜いて、シールをはずします。
シール(シールワッシャ)は向きをよく確認しておこう!
はずす時は内側からラジオペンチかなにかで引っ掛けてゆっくりパコッと。

129_8















そ~そ~コレコレ!コレですヨ!ベア玉がカートリッジ式になってるのネ!エクセレント!
これだけでハブOHのわずらわしさが格段に減るからネ!
ただしフリー側はいつものようにバラなのでこぼさないように注意!



これで分解は完了。それぞれのパーツをパーツクリーナーなどでキレイに洗浄しておきます。
どれがどっちのパーツなのか、ちゃんと並べて置いておこう!



(≡ё≡)<そして後編につづく)