オイラのちゃりんこはGIANT Escape R3という初心者御用達の定番クロスバイク。
通勤や日常の足から、遊びやひまつぶしに走ったりいぢったりしてフル活用しています。
乗り始めて4年と8ヶ月、積算距離は24000kmにチョイ足りないといったところ。

144_1















この時期になると「そろそろ走り納めやね~」とか「冬でも走るの?ヒエ~ッ!」とかネ、
よく言われるんだけど、大阪のような、雪が少なくて路面状態が程よく維持される地域では、
あまり「オフシーズン」っていうのがないような気がします。みんな乗ってるよネ!

走ればカラダは温まるし、夏場のような熱中症やハンガーノックの心配も少ないし、
着るモンさえ少し気をつければ、ほかの季節とほぼ変わらず楽しめるのですヨ。

オイラはいわゆるコンプレッションウェアと呼ばれるぴったりフィットの冬用上下に、
上から夏用の半袖ジャージ・七分丈レーパン。これが基本形になりますネ。
そこからさらに、ウィンドゥブレーカにするか、冬用ジャージを着こむか、みたいな。

まぁどうせ、重ねて着たものは道中で脱ぐことになるんだけどネ。
なので、ロングライドではオイラいつもバックパックが(脱いだもので)パンパンです。
ロードの人はもっと軽量コンパクトで機能性の高いウェアを着てますネ。

冬場の装備でオイラが特に重視しているのは「耳」と「指先」かな?
メットに装着するタイプの耳あてと、それでも足りなきゃイヤーラックスを。
指先はMTB用のごっついやつを。ちょっと不恰好だけど快適です。

144_2
















◆他人が見て「安全だ」と思わせることがダイジなのだ

そうやって冬ライドを楽しむわけだけど、特にこの時期はネ、みんなバタバタしてるわけ。
年の瀬も近いからネ、外はいつもより危険なシーンが増えるのですネ。

何でも、国内の交通事故死亡者は年間4000人を越えるのだそうな。えげつないネ!
なかでも年の瀬は事故件数もガンと跳ね上がる時期だからネ、そ~と~危険なわけ。
自分だけちゃんとしててもダメなのですヨ。

じゃあどうするか。オイラはなるべく、まわりにアピールする走りをするようにしてます。
交通量が多いところでは昼間でもテールランプ点滅とか、大げさに振り返って後方確認とか、
ジェスチャーで積極的に他通行車両などとのコミュを~とか。

もちろん、どんなに近場でも、エスケさんに乗る時はメット・アイウェア・グローブ装備。
「あ、コイツちゃんとしてるやつや!」と思わせるのがポイントだと思っています。
当たり前だけど、どんなに非効率でも、交通ルールは100%厳守ですヨ!

そうすると何が変わるのか。明らかに「走りやすく」なります。コレは確実に言えるネ!
ジブンがそうやって「ちゃんと」していれば、まわりも「ちゃんと」してくれるんですヨ。
特にクルマやオートバイはそうですネ。それだけで危険度はかなり下げられます。

ただ、ままちゃりだけはまずダメかな?逆走、無灯火、スマホ、傘差し、信号無視とかネ、
こういうのはネ、これもうモラルの問題で、おそらく交通ルールを「知らない」ってレベル。
歩行者と同じ感覚でちゃりんこに乗るからこういうことになるんだけどネ。

スポーツバイク乗りよ!周りの模範たれ!って言うほどじゃないのだけど、なんていうかこう、
やはり少しでも啓蒙できるような所作や気配りを身につけておいたほうがいいと思いますヨ?
そうすることで、少なくとも自分自身の危険度は確実に減るわけだし。



◆スポーツバイクのスキルはスピードにあらず

ところがネ~、そういう装備でそういうのんに乗って走ってると、競ってくるのがいるのヨ!
でもって、抜かれたら抜き返したくなる気持ちもスッゲェわかるわけ!
でもココで「公道はレースコースじゃない」と言い聞かせ、熱くなる気持ちを自制しよう!

行かせりゃいいし、抜かさせればいいんですヨ。コレ、ちっともカッコ悪くありません。
一般国道でフェラーリがハイゼットに抜かれても、カッコ悪いなんて思わないでしょ?

大切なのはスピードではなく、コントロールテクニックなのですヨ。
ブレーキング・コーナリング・パス。この3つがちゃんとできてないとダメだって事ネ。
そしてそれらのテクニックをきちんと発揮させるために、定期的にメンテをするのですヨ。

でないと、スピードなんか怖くて出せないはずなんだよネ。
50kphのダウンヒルでおもむろにカロリーメイトが食えるのは、こうしたテクニックの自信と
定期メンテによるコンディションの確信があってこそなのですヨ。

あと、信号待ちで何気な~くスタンディングスティルができる人はたいてい「速い」です。
オイラはやらないけど(できないけど)、キレイなフォームでそれができる人はカッコいい!
十中八九タダモノではないですネ。

あとダンシング。ダンシングはその人のスキルが顕著に出ますネ!
ひじを直角に近いぐらい曲げてケツ振りながら必死こいてる人、学生や若い人に多いけど、
ま~カッコ悪い。コンマ5秒で「あ、コイツあかんやつや!」とバレてしまいます。

144_3














◆それでも誤解されがちなスポーツバイク乗り

今はスポーツバイクブームの過渡期。ままちゃりからカジュアルにこういうのんに乗り換えて、
軽くて速くてカッコいい!っていうポジ的な部分しか見ない人がヒジョーに多いわけ。
速い=危ないっていう明快なネガを忘れがちなんですよネ。

なもんだから、そうでない普通の人から過剰に誤解されている部分も多々あります。

経験上多く誤解されているのは「すべてのスポーツバイクにはブレーキがついていない」とか。
街中で信号待ちしてるときなんかによく声をかけられたり話しかけられたりするんだけど、
「軽そう」「速そう」「(値段が)高そう」の次にくるのが決まってコレです。

「ブレーキがついていない」なんていう誤解、というか、そういう言い回しをするウラにはネ、
やっぱり「危ない・危なそう」っていうイメージがあるんですヨ。
そしてそれは、誤解だと言い切れない、否定できない事実だったりするのです。

なのでオイラはいつも「ブレーキはついてるけどやっぱり危ないですヨ」と返しています。
危険性で言えば、こんな華奢な機材で、季節などによってはペラッペラな服で、それでいて、
原付と同じかそれ以上のスピードで走り、しかも歩道まで使ってくるわけだからネ!

こんな危ない乗り物、そ~そ~ないですヨ!
だからこそ、それなりのスキルと謙虚な姿勢が(他の車両と比べてより)必要なのですヨ。
巡航40kphでしっかり安全マージンを確保するには、実際にはかなり高度なスキルが要るのです。

こういうスキルを身につけないと「危ない」わけだけど、でも乗らなきゃ身につかない。
オイラみたいなのがこうやってヘタな講釈タレたところで、こんなの読んだってダメです。
やっぱり実際に走りこんで、2年か3年か、意識しながら徐々に身につける類のスキルなのですヨ。

熟練のスポーツバイク乗りはみんな「ジブンは危ない」っていう事を自覚しています。
これがないと「危険回避のスキル」は十分に発揮できないかな?とオイラは思います。



だからといって、必要以上に萎縮して走ることはないですヨ!そんなのじゃあ意味がないしネ!
イケるトコはガンガンいっていいと思います。常時ガンガンモードは絶対ダメだけどネ!
おさえるトコはぐっと気持ちをこらえておさえる。ムリは絶対に押し通さない。コレ!

信号待ちで前にクルマが3台止まってるなら、その後ろで待つのですヨ。横をすり抜けない。
たったこれだけの所作で色んな事が変わります。自分の意識や周りの目や対応までネ!
公道を他の車両とシェアするっていうのは、まさにこういうことなんじゃないかな?



(ーёー)<願わくば、明日みんなたちが「4000人」のうちのひとりにならぬよう)